呼吸機能検査(スパイロメトリー)
呼吸のときの呼気量と吸気量を測定し、呼吸の能力を調べます。換気の機能を調べる基本の検査です。通常、次の測定を行います。
- 肺活量(VC):空気をいっぱい吸入して、いっぱい吐いたときの量です。通常、年齢と身長によって計算した予測正常値と比較し、%肺活量として表します。肺の呼吸全容量です。
- 秒率(FEV1.0%):肺活量を測定するときに、最初の1秒間に全体の何%を呼出するかの値です。肺の弾力性や気道の閉塞の程度を示します。弾力性がよく、閉塞がないと値は大きくなります。
- この2つの指標を使って、肺の換気の障害を拘束性と閉塞性および両者の混合性の3つに分けます。
脳波検査
頭部に電極を付け、脳からの電気信号を波形として記録する検査です。けいれんを起こした時、意識障害がみられた時、症状には現れない軽い意識障害をみつけようとする時、てんかんが疑われる時などに行われ、脳腫瘍などの診断にも用いられます。
神経伝導速度(NCV)
腕や足に電気刺激を行い、その刺激が末梢神経まで届く時間を記録し、神経に障害がないかを調べます。末梢神経障害が疑われる場合に行う検査です。
体性感覚誘発電位(SEP)
頭皮・首・背中に電極を付け、手首や足首に電気刺激を行います。
末梢神経からの刺激が正常に脳まで到達しているか調べる検査です。
聴性脳幹反応(ABR)
左右の耳たぶと頭部に電極を付け、イヤホンから音を出します。音によって反応する脳波を記録します。最近では脳死の判定にも使われています。
また、音が聞こえたか返事ができない乳幼児や高齢者に対しては、聴力検査として利用することもあります。
ABI (Ankle Brachial Pressure Index:足関節上腕血比)検査
ABI検査とは、動脈硬化に用いられる検査で、血管年齢・血管の硬さ、血管の狭窄(詰まり具合)の有無を知ることが出来ます。血管の狭窄はABI値として、血管の硬さはbaPWV値として算出されます。ベットに横になり、両腕・両足首に血圧計を、両手首に心電図電極を、胸に心音のセンサーを取り付け、測定を開始します。検査時間は5分程度で終了します。
SPP(Skin Perfusion Pressure:皮膚組織潅流圧)検査
SPP検査は、皮膚レベルの微小循環を調べる検査で、レーザーを用いて毛細血管の血流の状態を調べます。SPP値は創傷治癒と密接な関係を持つと言われており、末梢血管病変、特に重症下肢虚血で有用とされています。検査は横になり、測定部位に専用のカフを巻いて、測定します。
睡眠ポリグラフ検査(PSG)精密検査(病院での1泊入院)
睡眠時無呼吸症候群の確定診断には欠かせない検査です。大きく分けて、呼吸状態と睡眠状態を調べます。
睡眠の深さや覚醒の頻度、無呼吸低呼吸の回数・長さ、無呼吸のタイプ、酸素飽和度、いびき、心電図、足の動き、体の向きによる影響など、睡眠中の体の状態を詳しく調べることができます。